Profile

 

増田晶文(ますだ・まさふみ)

・作家、1960(昭和35)年大阪府生まれ。

・清風高校を経て1983(昭和58)年、同志社大法学部法律学科卒。

 

【略歴、受賞歴】

・大学卒業後およそ10年間、広告企画会社でコピーライティングや営業などに従事。

94年に退社、文筆の世界へ。〝人〟と〝渇望〟をテーマに主にノンフィクションの分野で執筆活動を続けてきたが、今後は本格的に小説家としての道を歩む。

98年、ボディビルダーの肉体に対する深遠と狂気を描いた『果てなき渇望』「文藝春秋Numberスポーツノンフィクション新人賞」受賞。同作は『NumberベストセレクションⅢ』(文藝春秋)に収録。

2000年には抜群のスピードがありながら勝てなかったマラソンランナーを中心に、日本の代表的長距離ランナーを取材した「フィリピデスの懊悩」で「小学館ノンフィクション大賞優秀賞」を受賞。この作品は大幅な追加取材を経て『速すぎたランナー』(小学館)として発刊された。

 

【作品】 2016 年現在、単行本は14 冊。他に新書、オムニバス形式の単行本への執筆が多数ある。

・単行本デビューは2000年の『果てなき渇望』(草思社)

同作は「文藝春秋Numberが選ぶ傑作スポーツノンフィクション 単行本部門第1位」に選出される。

上記以外の主な作品として――、

・『うまい日本酒はどこにある?』(草思社)2004

日本酒の長期低迷の実態と原因、挽回策を蔵元から小売店、居酒屋にまで求め、日本固有の発酵食文化である日本酒のゆくえを考える。

・『吉本興業の正体』(草思社)2007

吉本興業の95年の歴史を俯瞰しつつ、〝関西の地域文化〟であった吉本が全国制覇する道程を創業からたどり、爆発する吉本パワーの源泉を足かけ6年の取材で探った巨編(とにかく、分厚い本です)。

・『父と子の中学受験合格物語』(講談社)2007

ひとり息子の中学受験にまつわる苦闘と家族の葛藤、笑いと涙の顛末を、父親としてだけでなく作家の眼で綴る。

文庫化作品は、『果てなき渇望』と『うまい日本酒はどこにある?』『吉本興業の正体』(草思社文庫)。

・講談社より2012年に小説『ジョーの夢~新島襄と徳富蘇峰、そして八重~』を上梓。

本作は、明治を代表する教育者・新島襄が抱いた「日本初の私立総合大学設立」という、大きく崇高な夢とその実現のための軌跡を、彼の愛弟子・徳富蘇峰の眼をとおして描いた。

夢、希望、良心、師弟愛……現代人が忘れかけた、真摯な魂と精神の在り方を問うと同時に、大隈重信、福澤諭吉、井上馨、陸奥宗光、勝海舟など歴史を彩った多彩な人物が登場。さらに新島の妻の八重も重要な役どころで活躍する。

・『50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ』(ソフトバンク新書)2014年

初の新書は筋トレがテーマ。26歳からトレを開始し現在進行形の私が、中高年のための筋トレ読本を。自身の経験だけでなく取材で出逢ったアスリート、トレーナーたちのエッセンスを加味。さらには中高年ならではの心の持ち方も。フリーウエイトから自宅で出来るトレまで、すべてを網羅。

・マンガ「いっぽん!!  しあわせの日本酒」(『グランドジャンプ』で連載スタート)2015年

『うまい日本酒はどこにある?』以来、久々の日本酒モノ。しかもマンガという新たなチャレンジです。

日本酒と向きあい、一冊をものしてから10年以上。この間に日本酒をとりまく環境は激変しました。

絶望の中に希望の種を探したのが10年前なら、現在は日本酒ブーム到来の予感すら。

そんな中、より多様化し幅広く奥深く「酒屋万流」こそが日本酒のあるべき姿。きっとお気に入りの一本がみつかります――そんなメッセージを込めて原作を書いております。

・小説『エデュケーション』(新潮社)2015年

教育ではなく、エデュケーションで日本の未来を拓こう!

高邁な志をもった若者たちが、理想の小学校設立をめざしてアクションをおこす。

「教え育てる」から「才能をみつけて引っぱりあげる」へ――。

しかし、名もなく財もない彼らの前にはさまざまな壁が立ちはだかる。

それは世にはびこる拝金主義であり、夢を嘲笑する風潮、さらには勝ち組への志向、

定見をもたず時代に流される人々……すべての卑俗に対して挑む若者たち。

「この国を小学校から変えたい!」

とんでもなく熱い連中の物語。

・小説『稀代の本屋 蔦屋重三郎』2016年

吉原に生まれ、写楽や歌麿を生みだし、江戸の町をひっくりかえした、とんでもない本屋。

波乱に満ちた蔦屋重三郎の人生を、江戸の戯作や浮世絵を穿ちつつ描いた評伝小説。

全編書下ろしでの登場です。