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おさけの「気」のご縁

  • 増田晶文
  • 2022年2月4日
  • 読了時間: 1分

2016年は月に数回、酒蔵をめぐる日々でした。

「いっぽん!! しあわせの日本酒」は私が掲載する酒を決め、蔵にアポイントをとり取材し原作を書きます。

掲載後の連絡やケアをはじめとするアレコレも私の大事な仕事。

当然、お酒はもとより蔵元や杜氏との関係は密になります。

酒屋万流――醸せし酒、蔵元や杜氏の人柄はさまざまですが、どこでも例外なくあたたかく迎えていただきました。

取材を終え帰途につくたび、ありがたいと感謝することしきり。

「さけ」の「さ」は神さまのおわす尊い座、「け」はまさに「気」。

こう教えてくださったのは、やはり日本酒がご縁で知己を得た宮司さんや酒屋さんです。

2015年11月から2016年12月までのおよそ1年で25もの、ありがたいご縁と結ばれました。

実をいえば、すでに取材を終え掲載を待つばかりの蔵もあって合計29……。

年末「いっぽん!!」は私の手の届かない「理由」により休載となってしまいましたが、お酒の「気」の深さ、太さは変わりません。いえ、変えてはいけない。

この気持ちをいっそう強く心に抱きつつ、また日本酒のご縁とつながる日が近いことを祈っております。


平成28年12月

 
 
 

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