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作家
増田晶文
Novelist; Masafumi Masuda
飽きず、悟らず、性懲りもなく。
寄り道、遠回り、迷い道。
名はなく、口の端にのぼらず、売れもせず。
それでも、私は小さな説を紡ぐ。
媚びるな。
毒気を持て。
リリシズムは枯れていないか。
ユーモアの尻尾をつかめ。
白い紙に、青いインクで言葉を埋める。
苦吟と呻吟、その果ての苦笑。
なんのために、だれのために。
身の内に棲む、果てなき渇望――。
こいつに突き動かされ、時には手を焼きながら。
私は、今日も小さな説を書く。
令和四年(二〇二二) 春
作家 増田晶文(ますだ・まさふみ)
