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マンガ『いっぽん!! しあわせの日本酒』コラボのお酒! 発売

グランドジャンプ連載の『いっぽん!!』で、 かなり大胆なことをやらかしました。 栃木の銘酒『澤姫』とコラボして、 オリジナルのお酒を皆さまにお届けすることに!

『澤姫』は私にとって、かけがえのない酒。好きな酒は数多ありますが、惚れた酒はそうそう多くありません。 おまけに蔵と蔵元、杜氏に信を置くとなれば自ずと数が決まってきます。 「『いっぽん!!』の限定バージョンの酒、チャレンジしてもらえますか」 私が『澤姫』の蔵元&杜氏の井上裕史さんに懇願したとき、彼は巨躯を揺らし応えてくれました。 「やりましょう! 米は『とちぎ酒14』、水は『鬼怒川系伏流水』。これを生酛で仕込みます。そして、酵母は『栃木酵母TND42』、この組み合わせは、蔵として初の試みになります」 このところ、私は生酛づくりのお酒にぞっこん。 それもこれも『澤姫』のお酒を呑んだこと、さらには『新政』のテイストの進化ぶりに驚いてからのことです。 生酛づくりは、江戸時代後期に確立した酒づくりのノウハウ。 長らく一部の蔵でしか伝承されていませんでしたが、ここにきて多くの蔵がトライしています。 (う~ん、日本酒ってセールスアイテムが少ないので、油断しているとすぐブーム化してしまうのです) でも井上さんや新政の佐藤祐輔さん、古関弘さんたちは古色蒼然としたお酒を醸しません。 「いま」のテイストにあった、とびきり上質の、うまい酒を醸してくれます。 さて――『澤姫』の井上さんは2016年の6月現在、42歳。 弱冠25歳で、父祖が興した蔵の杜氏代行となった、昨今の若手蔵元・杜氏ブームの先鞭者でもあります。彼の真価は「伝統と改革」をきちんと踏まえている点。最年少で南部杜氏として認められ栃木県制定の新資格『下野杜氏』の第一期認定者にも選ばれた酒造家です。 2010年にはIWCで見事チャンピオン酒に輝きました。 「やっぱり地酒という以上は、オール栃木の原料で醸して勝負してみたい」 うまくてガンコだけど、進歩を忘れない酒、それが『澤姫』。 いっぽん!! にとって最高のパートナーだと信じております。


令和2年8月12日

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