書き下ろし小説、増田晶文は悶絶。2018年はずっとこの一作『絵師の魂 渓齋英泉』にかかりきりでした。 書くべきことは自明だし、ストーリーも出来上がっているのに、 なかなか筆が進んでくれませんでした。 もちろん、これまでの単行本でも苦渋やら苦吟はあったのですが、 『絵師の魂』は格別……おおげさではなく、...
『稀代の本屋 蔦屋重三郎』ふたつめの「あとがき」「ほほう、歴史小説家に転身ですか?」 意味深な笑いを私に投げかける人がいる。 とんでもない! 私はさほど歴史小説にこだわっておりません。 (実際、歴史ものを書くのはあれこれと考証が必要でテマがかかる。 私のようなメンドークサがりにとっては、しんどい作業の連続なのだ)...
北斎と歌麿、蕪村に若冲。そして春町、政演。先だっての朝日新聞土曜日版に「好きな江戸の絵師」が載っていた(2015年11月21日、「beランキング」) 思わず知らず、ニヤリとしてしまった。 1位は北斎。 2位が広重、3位光琳、4位宗達。 5位に歌麿、僅差の6位で若冲とくる。 いずれ名うての絵師たちばかり。 ...
『エデュケーション』裏あとがきやさしく表紙を撫ぜる。 トントンと本の地を机にあてカバー、帯の位置を正す。 思わず、知らずニンマリしてしまう。 新刊書ができあがってきたときはこんな按配だ。 デビュー作『果てなき渇望』のときも今も、それは変わらない。 『エデュケーション』(新潮社)は、私にとって2冊目の小説...
おさけの「気」のご縁2016年は月に数回、酒蔵をめぐる日々でした。 「いっぽん!! しあわせの日本酒」は私が掲載する酒を決め、蔵にアポイントをとり取材し原作を書きます。 掲載後の連絡やケアをはじめとするアレコレも私の大事な仕事。 当然、お酒はもとより蔵元や杜氏との関係は密になります。...
マンガ『いっぽん!! しあわせの日本酒』コラボのお酒! 発売グランドジャンプ連載の『いっぽん!!』で、 かなり大胆なことをやらかしました。 栃木の銘酒『澤姫』とコラボして、 オリジナルのお酒を皆さまにお届けすることに! 『澤姫』は私にとって、かけがえのない酒。好きな酒は数多ありますが、惚れた酒はそうそう多くありません。...
FM PORT 「はずのみ」に出演(にいがた県民エフエム)2016年3月11日から3月いっぱい、 毎週金曜日16時からの「はずのみ」に出演しています。 ホストは北雪酒造の羽豆史郎社長、 そしてナビゲーターは立石勇生さん。 北雪酒造は「いっぽん!! しあわせの日本酒」で とりあげた鬼夜叉の醸造元。 新潟市内のお寿司屋さんで、...
出木杉クンとのび太大谷翔平がアナハイム・エンゼルス入りする。 怖い、もとい働き者の妻は熱心な大谷ファンだから、 かなりコーフンしていた。 「マリナーズやドジャースじゃないんだ!」 大谷は金銭や球団の順位、人気などではなく、 彼自身の想いを最優先したとある。...